2012年03月01日

楽器演奏におけるインナーゲーム理論

今回は趣を変えて、書評です。

W.T.ガルウェイの書籍いろいろ

たとえば、テスト前日に
「俺は明日テストだから勉強しなければならない」
と考える学生は、そんなふうに自分に言い聞かせれば言い聞かせるほど、逆に勉強から逃げ出してしまうものです。

また、
「私は痩せなければならない。夜中にチョコレートなんて食べてはならない」
と考えるダイエット志願者は、逆にチョコレートをたらふく食べてしまい、食べた後で己のふがいなさに毎度苛立つのです。

では、一体なぜこんな事が起きてしまうのか。
私は子供時代からこの手の人間心理の問題に興味があり、何冊か本を読んで研究してみました。

この問題を説明する仮説があります。
その1つが
命令する側の自分と、命令を受けて実行する側の自分とは、別モノである
というものです。

命令する側の自分が
「おい、自分よ、勉強しろ」
と言うと、
それを受けて
「お前が勉強しろと言うならば、じゃあ俺は逆にマンガ見てやるよ」
と、実行側の自分は考えるという思考モデルです。

この思考モデル、自分のなかの矛盾する2人の自分を、心理学者のジョナサンハイト氏は
「ゾウとゾウ使い」
に例えました。
また、テニスコーチのW.T.ガルウェイ氏は
「セルフ1とセルフ2」
と名付けました。

この2人の言わんとしている事は同じです。
ゾウ使い(=セルフ1)は命令をする側であり、ゾウ(=セルフ2)は命令を受けて実行する側である、というものです。
  • ゾウ使いが命令をした時に、もしゾウが言う事を聞いてくれたらば、ゾウは命令通りに動く
  • もし気分が乗らなかったら、ゾウは命令に従わない
  • ゾウの体は人間よりも遙かに大きいため、人間はゾウを無理矢理動かす事はできない
この心理モデル、人間の心理をとても見事に表しているように感じられます。
ゾウに
「お前は勉強せねばならないのだ。勉強せよ」
とか
「お前はダイエットせねばならないのだ。食うのを我慢せよ」
などと高圧的に命令すると、逆にゾウは全力でその命令に刃向かうという図式です。

では、ゾウに言う事を聞いてもらうには(自分自身を乗りこなすには)、どうしたらいいか。
その辺りの研究をしていて本を出している人が何人かいるのですが、W.T.ガルウェイという人の本が、なかなか分かり易くこの問題を説明しています。

この人の本を私は何冊か持っており、楽器を演奏する上でも大いに役立つ事が書いてあるので、これからちょくちょく書評のような形で記事にしていきたいと思います。

posted by よしとも at 06:02| Comment(0) | 日記
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